sissy's log

ここからは 青い空とか岬とか 見える

身体と バカ社長

 

真実とか法則とか、あるとしたらそれは何か。
地上の政治と経済は怒涛の急展開中だが
そんなもんとは関係の薄い部分。
自分には、そっちのほうが本当は大事だ。

 

身体について、いくつかの説を真実と認定中。
自分調べ。
ひとつは常に変化し、新しくなり続けることだ。
前述済み。この件は福岡伸一氏の著『動的平衡』に
詳しい。分子レベルでみると私の身体は数カ月~
数年で全とっかえされてるそうだ。(期間は諸説あり)
数年前とは別人、と言える。

 

もうひとつは、身体はバランスし続けること。
自分の意識からは「調子が悪い」に見える多くは
実は「調整中のステップ」なのだ。
刻々新しくなるし、毎日気温や気圧に変化があるし
次々入ってくる食物を分解吸収しなきゃならんし
要らないものは廃棄とリサイクル、
夏には放熱型の体に、冬には冬に適した代謝へ、
身体は、運営と調整にものすごく忙しい。
(風邪をひくのも調整のひとつの手法だ.)

 

なのに大脳新皮質側からの指令で
おかしな処方薬を飲んでしまうし、
サッカーに熱狂して夜更かししてしまうし、
チョコレートを食いすぎるのだった。
身体からすれば、ふざけんな!の連続だ。挙句に
「何もしてないのに疲れる。病気かも」とか言う脳。

 

武術家・甲野善紀氏が意識のことを「バカ社長」と
呼んでいて面白かった。身体に対してバカなのだ。
余計な心配をして、余計なことをする。
現場の状況をまるで分かってない。
的外れな指令は賢い現場に通じないし、むしろ邪魔。
笑える。
そういえば日本は現場が優れていると言われる。
中枢はかなり難がある。

 

近年、調整がなかなか上手く運ばない感じがする。
代謝速度が原因か。20歳の頃は一晩で済んだ過程が
30や40歳では3日とか5日とか掛かるのだろう。
それを老化という。
その老化に対しても調整・バランシングがなされる。
身体ってすごい。アクロバティック。

 

バランスし続ける身体について、
片山洋次郎氏の『整体かれんだー』が詳しい。
四季に対応する身体のダイナミズムとそのケア術。
野口晴哉整体の関連のどの本でも可。
読んで実験すればわかる、
「ああ、自分はバカ社長をかかえているな」と。

 

そしてこの文章は主にバカ社長が作成しています。

 

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山の緑が日ごとに濃くなる。夏間近。

ダウンコートを洗わねば。

 

 

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