ニュースで閉店を知る。まだ営業してたのか、と驚く。
学生の頃、お歳暮販売要員としてバイトしていた、
その当時からヤバい古さだったので。
109を横目に見ながら坂を上るとそのデパートはあった。
一本通りを外れると、左はラブホ街で右は飲み屋街、
奇妙な立地だったが、東急本店の後ろ側は
お金持ちの邸宅が展開する松濤・駒場なのだった。
学校の帰り、広大な社員食堂には夕日が差し込み
眩しさの中でいつもカスタードプリンを買って
食べていた。固くておいしかった。
お客さんはほとんどがお金持ちで、のんびりしていた。
そういえば夏には高級リゾートホテルでバイト
してたし、偶然だがお金持ち相手に働いてたわけだ。
そのためか「お金持ちはいいひと」のイメージだ。
鷹揚でゆったり構えている。
せかされたり、威張られたりしたことは一度もなく、
感動的なくらいだが、詳細は忘れた。
そんな客層の影響か、社員も割とのんびりしており
居心地がよく、3月までバイトを続けてしまった。
自分も金持ちになろうとか、あの世界に割り込もうとか
あの人たちに比べて自分は‥とか、
全く考えなかった。
割り込みたいのに入れてもらえないひとが
憎んだり恨んだり敵対したりするんだろうな、と思う。
それに
お金持ちには「お金持ち特有」の悩みや苦労や
不自由があるんだろうな、と思うからだ。
お互いに伺い知れない、想像できないレベルの。
そういうものだ。
跡地には、もう百貨店の予定はないという。
あのゆったりした時間の流れる、やけに通路の広い、
あんな商業空間はもう出現しないのかもしれない。
***
低気圧急発達が今冬は多いようで、頭痛がつらい。が
スーパーハッピーになって走る三苫を見て
つらさが30%OFFになる。
よかったなあ。よかったなあ。
ブライトンで絶好調、FA杯では92分にミラクルなゴール
(フェイントのトラップで相手を倒してシュート!)
で勝ち抜けを決める。あんなこと出来るんだね!
解説の水沼氏「すっげー‥‥」心の声が漏れていた。
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