「なんでスペインとドイツと同じポッドに日本が
いるんだよー夢も見させてくれねえのかよー」と
内心でボヤいてた頃が懐かしい。
W杯がこうなるとは完全に予想外だった。
世界って素晴らしい。
サッカーが自然界の在りようと似てると感じるのは
その不確定要素の多さだけでなく
「現象」の積み重ねにもある気がする。
現れ、消える。現れ、消える。その速度が速い。
ゴールチャンスは、計算と偶然が重なり一瞬バランスが
崩された時に現れるが、一瞬後には消え去っている。
しかし、ひとつの結果がつぎの原因・遠因となって
とどまることなく続いていく。
身体のあちこちでもいろんなことが起きる。
現れ、消える。現れ、消える。
関係ないと思われるものが実は連動している。
西洋医学はそれを捉えることができてるのか。
固着したものと現象とは別物だと区別してるか。
原因と結果は区別ができるものなのか。
微妙なとこだ。
そういうわけでW杯は、W杯らしい狂乱で進行中。
コスタリカ戦で、アホみたいな負け方をしたのも
スペインを油断させるためには有効だった
のかもしれない。
対日本戦、スペインは2軍で来た。
後半投入の堂安と三苫&田中碧のゴールで2-1に
なったのが9分、その後
12分、アセンシオとフェラントーレスを入れ
15分、日本は浅野を追加し
22分、アルバとファティを入れ、全力戦になる。
それを見越していたので
23分、サイド対策で富安を入れ
40分、守備的MF遠藤も投入。
長い長い長い防戦を日本は戦略的に逃げ切った。
疲れた。マジ疲れた。
「ギャーやめてースペイン本気出さないでー!」だった。
裏のドイツ戦がああなってるとは知らなかった。
スペインも本気出す必要があったのだった。
あーコワ。W杯こわい。
対日本戦で逆転された後のスペインエンリケ監督と
ドイツフリック監督の顔の表情が面白くて、爆笑する。
「豆鉄砲をくらい」つつ「苦虫を嚙み潰し」ている。
必見。W杯たのしい。
***
晩ごはんの後はあんまり狂乱したくない。
リンゴをいただいてクリスマスティーを煎れる。
カルダモンやシナモンが入っている。
コタツは暖かい。
しみじみする。
そしてまた駆ける三苫を思い起こして
にやにやする。
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