梅雨がカミングバック。
夕昏。
集合住宅の大玄関でモスグリーンのカミキリムシが
散歩していたので、拾って安全な茂みに移す。
黄色の斑点がある。
体長の倍くらいある触角もグリーンとイエローの
ストライプ模様でオサレ。
腹側も観ようとしばらく見つめ合ったが
ふいにホバリングを始め
優雅に宙空へ飛び立つ。
***
子供の時分から「なぜ大人はいつも不機嫌か」と
不思議だったが、最近結論が出来てきた。
「こうあるべき、が多すぎる」のだと。
子は親や教師の言うことを快諾すべきだし
足が痺れてもキチンと座ってるべきだし
腹いっぱいでも給食は食べきるべきだし
忘れ物も反抗も怠惰もあり得べからざることだと。
理想の枠に嵌らないものは全てイカりの対象と化す。
くだらねえ。しかもつまらねえ。
コロナ騒動以降、国内外の怒り総量は増した。
自分は基本的にマスク自由主義だが、
マスクシーヤ派もマスクスンナ派もイカっている。
イカりがさらにイカりを呼び、雪だるま化し
雪だるま同士で戦っている。
ヒトはイカると同時に「俺は正しい」と勘違いする。
違うよ。あんたはただ単にイカってるだけだ。
前提を疑うこともなく、
調べてみることもなく、
例外を許さず、
怒り原理主義のように。
自分はおおむね自由主義で個人主義で現実主義で
エピキュリアンであるらしくて、このテの
「理想主義者」「原理主義者」と対立するのだ。
ネット掲示板での手榴弾の投げ合いの日々を経て、
それがわかってきた。ありがたいことだ。
今もそこで遊ぶが、もう戦わない。
めんどいし。
彼らがバカなのは私の責任ではない。
次回、怒りはいかにして嗜癖化するか。
覚えていれば書く。
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「ロシア人にインタビューしてみた１４２０日本版」
という YouTube が面白い。笑う。
プーチンのロマンも、若者には通じていない模様。
前途多難です。
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