sissy's log

ここからは 青い空とか岬とか 見える

『エピクロス』を読む / 上海その後



エピクロス』を読む。岩波新書
2300年前くらいのギリシャの哲学者。
原子とか宇宙とか天候の法則から始まっていて
かなり面喰らう。のち、人間の幸福の話になる。
いくつかの要点。
●幸福とは、餓えない渇かない凍えない状態のこと。
そして自他に対し心に煩いの無い状態のこと。
●自己充足によって、自由の感覚が得られる。
●自然な欲望と妄念的欲望とは異なる。
前者は簡単に充足し得るが後者が満たされることはない、
或いは害と苦しみを得るほうが多い。

 

さすが2300年の時を超えてきただけある。
仲間への手紙とか断片しか残っていないにせよ。
ブッダの講話とも似た点が多い。
どちらも面白い。
説教臭さがない。
幸せに生きろ、と言っている。

 

ブッダはその方法について語ってる分、親切だ。
しかし両者とも理想主義的ではない。

 

前々から、どうも自分はエピキュリアンぽいと
感じていたが、果たして読んでみると
ごりごりのエピキュリアンであると認定。
エピキュリアンにして極右なのか。
さすが変人だ。
(先日カナダの日本人とコメントで交流してて
そのサイトを読んでる私たちは極右とレッテル
されるらしいよ、と笑い合ったとこ。
ネトウヨ民と衝突しがちなのに極右だと?)

 

エピクロスはまた、こうも言っている、
迫害されたり煩いを増やされるぐらいならば、
「隠れて生きよ。」と。

 

隠れて、と訳された原語が不明だが
俗世間から身心離脱せよ、ということだろう。
無駄に怒ったり無駄に戦ったりせず、
外側に出よ、と。

 

いつも外側がある、てことを知っておくのは大事だ。
人間の作るシステムには必ず外側がある。
この学校の、この職場の、この世間の。
デジタルファシズムの。
第3次世界大戦の。
外側に出るためには「敵」の正体を知る必要がある。

 

***
上海ロックダウン、その後ニュース。
さもんさんのツイターより。
https://twitter.com/YIAa2yVZEU7u0Tm
「上海住み仕事関係の中国人も、やっとロックダウンが解除されたかと思ったら何をするにもどこに入るのにもQRコード読み込まないと入れないと言ってる。めっちゃ不便やし毎回毎回面倒って。ゆくゆくはこの不便さを利用して人にもマイクロチップ、が仕組まれた流れなんやろけどな。」